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SS:ハレネコ

深き森
大陸の西側に位置する深く広い森。
これまでその森に入って出てきた人間は誰一人いない、そんな常套句が最も似合う危険な森。
オークやトロール、ゴブリンなどの凶悪な生物が数多生息し、森の奥にある『白の都』を人の魔の手より守護する『聖竜』アペスの縄張りでもある。
故に、この森は「人にとって危険」ではあるが、それ以外の生物、戦う力のない生物たちや、人に一方的に狩られる立場の生物たちにとっては楽園のような場所なのである。
だが、やはりここでも「狩られるもの狩るもの」「利用されるもの利用するもの」は分かれるものである。
それが自然の摂理である。

〜可憐なる贄〜

光の殆ど差さない森の奥深く、今日もまた甘い声と鈍い悲鳴が小さく響く。
ゴポッ……
体内に汚物が吐き出される。
何度目かも分からない感覚が、幼い体を通り抜ける。
「……あぁ……」
緑色の髪、エメラルドの瞳、美しい虹色に透けた4枚の羽を持った妖精の少女が、陵辱されていた。
もはやその美しい宝石のような瞳は完全に濁りきっており、ほとんど光を映していない。
妖精は両手両足をクモの糸のようなもので縛られ、宙にぶら下がる形で拘束されている。
その幼く透き通った白の肌には、満遍なく黄ばんだ粘着性の液体と不ぞろいで歪な種子が塗りたくられていた。
その粘液はむせ返るほどの甘いにおいを発している。
ゴリ……
「ああああああああ……!」
ズポッ!
「あうっ……!」
紫と緑を混ぜたような毒々しい色の触手が、下品な音とともに妖精の陰部から引き抜かれた。
その触手には数多の返し状の突起があり、入る場合はあまり抵抗はないが(それでもかなりの刺激ではあるが、あくまで「引き抜く時よりは」である。)引き抜く時は想像を絶する刺激が襲い掛かる。
ドロ……
妖精の体内に入りきらなかった粘液が陰部よりあふれ出す。
ズルッ……
役目を終えたのか、触手は妖精の吊るされているすぐ下の『本体』へ戻っていった。
そこには、触手と同色の大きな花が淫靡に咲いていた。

『ベニヤドリバナ』
植物としては珍しく、めしべとおしべが一体化しており、それが生殖器としての役割を果たしている。
生殖器の数は個体差があり、最低でも1本、最高で12本という記録がある。
繁殖方法は、他の生物を産褥とする寄生型である。
触手状の生殖器を他の生物の体内に挿入し、自らが作り出した受精卵を植えつける。
その受精卵を放出するとき、酷く甘い匂いのする粘液を同時に放出する。
この液体は、潤滑油としても作用するが、主に更なる産褥をおびき寄せるためのフェロモンのようなものではないかと言われている。
種付けされてから約1週間ほどで発芽し、2ヶ月ほどで開花する。

ラフレシアを髣髴とさせるまだら模様の分厚い花弁と、全部で6本にもなる生殖器がさらに不気味さと淫靡さを増している。
先ほどまで妖精を犯していた触手が花弁の中に埋もれていくと、弾かれたかのように他の5本の触手が花弁より飛び出た。
それぞれが妖精の腕ほどもある5本の触手が、妖精を値踏みするようにくねらせた。
「…………!」
その動きの意味を悟ったのか、妖精は長い陵辱で擦り切れた精神と疲労で限界を超えた肉体を総動員して抵抗する。
「や……!そんな……絶対……入るわけ……!」
しかし、そんな必死の抵抗も、言葉を理解できない植物には効果はない。
ただ、本能に従って行動するのみである。
5本のうち4本の触手は、肛門に2本、陰部に2本、それぞれ宛がわれた。
「や……やめ……!」

ズボッ!!

「あぎゃあぁぁあああぁぁぁあぁあぁぁぁ!!!!!!」
まるで断末魔のような悲鳴が深く静かな森に響き渡る。
1本でもギリギリだった幼い妖精の体内に、一気に合計4本もの触手が挿入された。
「ぁぁあああぁぶむむむむうぅ……!!」
その叫び声を遮るように、残っていた触手が妖精の口内へ侵入する。
ゴリッ!ゴリッ!ゴリッ!
それぞれの触手が別々のリズムでピストン運動を始める。
「ふむっ!うぐっ!もがっ!」
絶頂はない。あったとしてもそれを妖精は判別できない。それほどまでに激しく残酷な快楽に、妖精は息も絶え絶えに喘ぐ。
許容量を完全にオーバーした陰部と肛門は壊れんばかりに押し広げられ、もはや妖精本来の可憐な姿とはまったく違うものになっていた。
ゴリッ!ゴリッ!ゴリッ!
さらに早くなるピストンに、妖精はもう失神寸前である。
ズル……
「!」
己を苛む激しい快楽の中で、妖精はその気配に戦慄した。
先ほどまで妖精を陵辱し、花弁の中に消えていったはずの触手が、再び花弁より這い出てきたのだ。
「……!…………!!」
もはや殆ど自由の利かない体で必死にもがき、拒絶の意を示すが、やはりそれもまったく効果はない。
まるで死神が大鎌を振り上げるかのような、緩慢にして残酷な動作で最後の触手は妖精の下半身へとゆっくり向かった。
そして、最後の触手は妖精の広がりきった肛門へとあてがわれた。
ズズズ……
「……!」
先ほどの4本の触手とは違い、最後の触手は味わうかのようにゆっくり、ゆっくりと妖精の肛門へ侵入していく。
「もがっ……!むぐっ…………!!」
触手は一定の深さまで侵入を果たすと、他の触手たちと同様に激しくピストン運動を始めた。
ゴリッ!ゴリッ!ゴリッ!ゴリッ!ゴリッ!!ゴリッ!!
「……!……!……!!」
まるで拷問のような激しい快楽をその身を焦がしながら、妖精は声も上げられずもがく。
突然、すべての触手が膨れ上がる。
それによりさらに広げられる陰部と肛門。
「!!!!!!」
その刺激、否、衝撃に妖精の意識が、とぶ。
ぶしゃぁぁぁぁぁ!!!!!
すべての触手から、黄ばんだ粘液と歪な種子が放出される。
当然、触手6本分もの大量の粘液が妖精の小さい肢体に入りきるはずもなく、行き場を失った粘液はまるで噴水の如く各部より吹き出る。
ズル……ズポッ!
6本の触手が妖精の体内より抜き取られる。
「………………」
抜き取る、という行為だけでもかなりの刺激があるはずだが、妖精はまったく反応しない。
妖精の目は今やまったく光をともしておらず、焦点も合ってない。
だらしなく開かれた口からは粘液と種子が垂れていた。
陰部や肛門は、見るも無残な形になっていた。
特に、完全に開ききった肛門は、もはや本来の役目を果たすことは不可能となっていた。
ズル……
6本の触手は、先ほどと同じように花弁の中にゆっくりと消えていった。
おそらくほんの少しの休憩時間を経て、また同じような陵辱が繰り返されるのだろう。
それを知ってかしらずか、妖精のだらしなく開かれた口にはほんの少しの笑みが浮かんでいた。

数時間後、妖精の少女はたまたま近くを通りかかったエルフの青年に救出された。
『白の都』で早期に治療を受けた彼女は何とか一命を取り留めたが、精神に重大な傷を負っており、ほぼ廃人状態だという。
現在、精神治療の意味もあり妖精の少女は彼女を救出したエルフの青年と一緒に暮らしているという。
そして徐々に彼女の精神は回復に向かっているとか。

「助け合う」それもまた自然の摂理である。








【 fin 】


-モドル-

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