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SS:ハレネコ


リゴーン―――
リゴーン―――
重苦しい鐘の音が響く。
「う……うーん」
短い黒髪と褐色の皮膚の横から生える猫の亜人の証である黒のネコミミがピクッ、ピクッと鐘の音に反応する。
この集落にある教会から鳴り響く起床時刻を告げる合図に、青年はタレ気味の青い眼をまぶしそうにさらに硬く閉じた。
この集落に移り住んでから1年以上たつというのに、いまだにこの鐘の音で直ぐ起きることできない。
しばらくそうしていただろうか、青年は意を決したように石のように重くなった体を「よっこいしょ」とジジ臭い掛け声と共に起こした。
「……あ、朝じゃなくてお昼なのか」
外を見れば、日は完全に昇りきっており、農夫達が昼ご飯を食べ初めていた。
どうやらあの鐘の音は起床時刻を告げるものではなく、正午を告げる鐘だったらしい。
大人として失格な起床時間だ。
とはいえ、今回は寝たのが朝方、それも日が昇り始めてからなのだから仕方の無いことなのだが。
血の巡りの悪い頭を少しだけ動かして、なんとなく、部屋を見回してみる。
たった4日間留守していたためか、薬棚や患者用ベッド、キッチンやカーテンにまで、埃がうっすらと積もっていた。
(……まずは、掃除かな?)
やっと血の巡りのよくなってきた頭を回転させ、これからやるべきことを模索する。
(医者が不潔なままじゃダメだよね。まずは掃除して……、ああ、洗濯もしなきゃ……。えーと、そのあと食べ物買い出しにいって、それから……)
ふと、大きめのバックが無造作に置かれている事務机に眼をとめる。
事務机の上にはバックのほかに、少し大きめの写真立てと、小さめの写真立てが並んでいた。
(あ、そうだ)
青年はベットから降り、医療道具や衣類のつまったバックをかき回す。
(ええと、たしか傷がつかないようにハンカチでくるんであったはず……あ、あった!)
青年はバックの中から白いハンカチに覆われた長方形のものを取り出す。
ハンカチをはずすと、それは金属製の写真立てだった。
青年はその写真立てを事務机の上に置いた。
並んだ写真立てを、少年は満足そうに眺める。
先ほど置いた金属製の写真立てに入れられた写真には、青年とその兄夫婦が写っている。
青年は昨日まで里帰りをしていた。
とはいっても、彼の両親は既に他界しており、故郷にいるのは青年と同じく医者をする兄だけだったが。
ただ、青年のように地方の医者の殆どいない集落にいるわけではなく、彼らが育った街で医者をやっているのだった。
これはその時に撮った写真である。
青年は休暇中、街外れにある変わらぬ我が家でのんびりと過ごすつもりでいた。
ところが、兄の患者が急に容態を悪くしたらしく、その治療の手伝いや治療経過を手伝っているうちに、彼の休暇は無情にも終わりを告げ、夜通しで帰路を急いだのだった。
青年が集落にある診療所兼自宅に到着したころには、既に朝日が顔を出していた。
(それにしても……)
青年は、写真の真ん中に写った兄の表情を見てクスリと笑った。
満面の笑み、とは言わないまでも、幸福そうに笑う兄など青年は見たことが無かった。
(昔は仏頂面と無愛想が唯一の個性だったのに、こんな風に笑うようになるなんて……。やっぱりあのかわいい奥さんのおかげかな?)
青年は、兄の隣で微笑んでいる女性に眼を向けた。
白い肌に短めのシルバーブロンド、綺麗、というよりは可愛らしいといえる顔、青い瞳には優しい光が点っている。
くるくると変わる豊かな表情が素敵な人だった。
掃除洗濯料理等の家事も人並み以上にこなす、まさに理想の奥さんと言えた。
(ま、あんな魅力的な人と一緒になって幸せなのは当たり前だよね)
いつまでもお幸せに。
そんなことを思いながら青年はその隣にある古い写真を手に取った。
「父さん、母さん、兄さんは幸せにしているよ」
はっきりと声を出して、青年は写真に語りかける。
その写真には若い夫婦とそれぞれに抱かれた2人の赤子の姿が映し出されていた。
母親は神秘的な長い瑠璃色の髪に真っ白な肌、そして猫の亜人の証である耳と尻尾、お世辞抜きで美女と言える美しく気品ある顔立ちには、母性的な柔らかい笑顔があった。
抱かれているのは青年、どちらかといえば青年は母親似らしい。
父親の方は黒髪に褐色肌の美青年といえる顔立ちだったが、いかんせん厳格さそのものを表情に映しているかのようで、かなり怖い。もともとどこかの国の騎士だったらしい、そのせいだろうか。
抱かれているのは青年の兄、赤子なのに父親と同じような仏頂面だ。
間違いなく兄は父親似だろう。
「僕はまだまだ先になりそうだけど……気長に待っててね」
頭をかきながら青年は写真を元の場所においた。

しばらく感傷に浸ったあと、青年は部屋をくまなく掃除した。
医療道具の消毒をし、洗濯物は近所の主婦に任せて。(青年は洗濯が苦手である)
もともとそんなに広くは無いので、1時間ほどで殆ど終わった。
後は窓拭きだけである。

ドンドン!

「ん?」
少し乱暴なノックに、青年は窓を拭く手を止め、玄関の方へ歩いていった。
「はいはい、今でますよ〜」
青年がドアを開けると、そこには可愛らしい亜人の少女がいた。
少女というには多少女性らしい部分が成長しすぎているが、年齢的にはまだ「女」というよりは「少女」と表現した方がしっくりくる。なにより、あどけなさと可憐さを多分に含んだ可愛らしい顔が、彼女を「少女」と定義している。
金色のセミロングの間から生える二本の短い角、肘から先は緑色の鱗に覆われた細い腕。
今はスカートで見えないが、同じく緑色のトカゲのような尻尾があるはずだ。
ここは彼女のような、俗に竜人と呼ばれる亜人達が住んでいる小さな集落である。
「おはよう先生!4日ぶりだねっ!」
少女は元気な声で青年に挨拶した。
「ああ、キミか、おはよう。でも、僕が今起きたってよく分かったね」
青年も微笑しながら少女に答えるように挨拶した。
「だって先生帰ってきたの朝方じゃん!だから疲れて午後まで眠ってるかなーって」
彼女は屈託ない笑顔で青年を見上げた。
「まったく、よく観察してるなぁ」
青年は困ったようなかおで少女を見返した。
この少女はどこで見ているのか、青年の行動の殆どを把握しているのだ。
「あ!そうだ!肝心なことを忘れてたよっ!」
そういうと少女は手に持っていたバスケットを青年に差し出した。
「お昼ご飯だよっ!先生に食べてもらおうと思って一生懸命作ったんだからっ!」
「あ、ありがとう。嬉しいな、そういえばまだご飯を食べてないや」
青年はバスケットを嬉しそうに受け取った。
「えへへ♪よかったっ!」
少女は飛び上がって喜んだ、ホント元気な子だ。
「あ、そうだ。キミ、お昼まだかい?」
少女はキョトンとした。
「ううん、まだだけど?」
青年はそれを聞くと笑顔で言った。
「もしよかったら一緒に食べようよ。生憎と今は紅茶しかないけど……」
その言葉に、少女は満面の笑みで答えた。
「うんっ!うれしい!そうしよっ!」

「ふぅ、美味しかった」
青年は満たされた顔で椅子の背もたれに背中を預けた。
「…………」
ふと、青年は机をはさんで向かい側に座る少女の視線に気づく、とろけるような顔でこちらを見ている。
「どうしたの?」
「……もう、だめ……」
「え?」
「えい♪」
掛け声(?)とともに少女がテーブルを飛び越え、青年を押し倒す。
「うわ!」
少女は突然の行為に驚く青年の上に覆いかぶさった。
「ちょ!キミ!どうしたの?!」
少女の顔が青年の目の前にある。
「先生……」
先ほどとは打って変わって、頬を朱に染めながらしおらしい声をだす少女に、青年はドキリとする。
「先生……好き……」
そういって、少女は青年の唇に自分の唇を重ねる。
「…………!」
突然の告白とキスに青年は驚愕する。
「先生……今までずっと……ずっと我慢してきたけど……もうダメ……もう我慢できない……先生……好き……だから……」
すると少女はさらに驚くべき行動に出る。
少女は青年のズボンをずらし、彼のモノをしゃぶりだしたのだ。
「ん……はんっ……チュパ……ん……ふぅ……」
「ちょ、まって……うぁ」
必死に抵抗する青年を、少女は制する。
「お願い……させて……お願いだから……」
「…………」
そういわれては青年も言葉がない。
少女は、もうすでに硬くなりきった青年のモノを淫靡に舐め上げる。
「んちゅ……せんせぇ……きもちいい?」
時々鱗に包まれた手で不器用に青年のモノを刺激する。
「ぐ、痛ッ……」
「あっ、ご、ごめんなさい。痛かった?」
他の部分より多少柔らかいとはいえ、少女の手の鱗は青年に対して多少刺激が強かったらしい。
「あ、いや、うん。大丈夫だけど……」
「ごめんなさい、初めてだからぜんぜんわかんなくて……えっと、じゃあ……」
少女はおもむろに胸をはだけた。
服の中に仕舞われていた年齢に不相応な二つの豊満な膨らみが零れる。
熟した果実の先にある美しいピンク色のさくらんぼは、すでに硬く食べごろとなっていた。
「…………」
青年はそのあまりに美しく艶やかな光景に絶句する。
一瞬たりとも眼を逸らすことができない。
「こうすれば、痛くないと思うんだけど……」
少女はそんなことは知らず、その二つの豊満な果実で青年のモノを挟み込む。
「うぁ……!」
先ほどとは正反対の優しく柔らかな感覚に青年はうめき声を上げる。
「先生気持ちいい……?」
「う、うん、すごい……ね」
血の巡りの悪くなった頭を必死に動かして、青年は答えた。
「よかった……♪」
少女はそのまま胸を上下させ青年のモノをしごいた。
さらに長くざらついた舌を巻きつけ吸いだすようにしゃぶる。
「うう……」
初めての快楽に青年は何とか意識を保とうと必死に堪えた。
それに気がついたのか、少女は彼のものから口を離して言う。
「ぷぁ……先生、いいよ出しても。私全部受け止めるから……」
再び青年のモノをくわえ込むと、少女はさらに激しく愛撫する。
「ぐあっ……!」
襲い掛かる快楽に耐えられず、青年のモノが爆発する。
「ん〜!!」
ドクン、ドクン……
青年のモノから放出された精が、少女の口の中を容赦なく汚していく。
少女は一瞬辛そうに顔を歪めたが
ゴク、ゴク……
「ふぁ……先生……せんせぇ……」
青年の精を全て飲み干した少女は、青年のモノから口を離し、ねだるような眼で青年を見た。
「せんせぇ……もうダメ……耐えられないよぉ……先生の……先生のが欲しいよぉ……先生のが欲しくて……見て、こんなになっちゃった……」
少女は自身の花弁を愛撫しながら、青年の顔に押し付けるように見せた。
少女の花弁はもうすでに淫らな蜜を溢れさせていた。
淫靡な花弁の甘いにおいに、青年は意識が飛びそうになる。
だが青年は、それを振り払い、起き上がった。
「先生……」
拒絶されると思ったのだろう、少女は今にも泣き出しそうな声で青年を呼んだ。
青年は立ち上がり、少女の前にかがむと
「きゃっ!」
少女をお姫様抱っこした。
「……初めてだよね?ベットでしよう。服も脱いで……ね?」
そして青年は恥ずかしそうに言った。
「僕も君の事、なんていうか……気になってたしね」
その言葉に少女は大粒の涙を流しながら青年抱きついた。
「先生……大好き」

生まれたままの姿になった少女をベットに寝かせ、少女の体を愛撫する。
「あうう……」
一番敏感な部分にはわざと触れず、少女の尻尾や角を優しく撫でる。
「気持ちいいかい?」
「う、うん……なんか嬉しい……」
青年はクスっと笑い、尻尾の付け根をなぞるように触れていく。
「あふぁ……」
柔らかい肉と硬い鱗の両方の感触を楽しみながら、段々肉の部分に触れる割合が増えていく。
「あ……」
指がヒップの谷間に侵入し、その奥の桃色の花をくすぐるように刺激する。
「〜〜〜〜」
何ともいえない感覚に少女は顔を真っ赤にしながら身をよじる。
そして、青年の手は少女のもっとも美しい花に到達した。
「ふぁ……!」
「大丈夫?」
「あ、うん……大丈夫続けて……」
つるつるでぴったりと閉じた蕾を、青年は優しく指でなぞりながら、ゆっくりと咲かせていく。
「恥ずかしい……から、あんまり見ないで……」
両手で真っ赤になった顔を覆いながら、少女は蚊の鳴くような声で言った。
花開いた花弁は甘い蜜に濡れ、少し触っただけで散ってしまいそうなほど真っ赤に咲いていた。
青年は少女の花弁を舌で愛撫する。
「あっ!はぁっ!イイ、すごくイイよ、せんせぇ!」
とたんに大量の蜜があふれ出し、部屋中に甘い香りが充満していった。
舌を出し入れし、花弁の皺一本一本を丁寧になぞり指を花弁の中に出し入れする
「もっと!もっと強く!奥までぇ! 」
少女の期待に応えるように、青年はさらに愛撫を続ける。
花弁の隅に隠れるかわいい種を露にし、舌で転がすように舐める。
「ああ!そこ!そこだよ!そこ、もっとそこ弄ってぇ!!」
種をつまみクリクリと弄ったり、舌の先でつついてみる。
最後に優しく甘噛みすると……
「きゃうぁ!せんせぇ!せんせぇ!!」
ビクッ、ビクッ……
少女はひときわ大きな声をだし、そのまま果ててしまった。
「気持ちよかったかい?」
「うん……すごかった……」
イったばかりだというのに、少女は青年の首にてをまわしキスをした。
「んはぁ……せんせぇ……こんどこそ、もうダメ……これ以上は……切なくて、死んじゃうよぉ……」
少女は足を広げ、自分の秘所を両手の指で押し広げた。
(うわぁ……)
真っ赤に腫れた花弁は艶やかに咲き、その下からは甘い蜜がとめどなく溢れている。
あまりにも扇情的で、あまりにも美しい光景に、青年は息を呑む。
「先生の……先生のすごいのを……あたしのココにちょうだい……」
少女のもう耐えれらないという痛いほどの想いに、青年は答える。
「……うん、じゃあ、いくよ」
青年は自分のモノを少女の花弁に押し当てる。
「ひぁ……!」
「あっ、ごめん!痛かった……?」
少し頭が埋もれただけで、少女の花弁は限界まで広がっているようだった。
「ううん……だいじょうぶ、だよ……」
「……でも」
自分のものが少女を壊してしまうかもしれない……。そんな不安を青年は隠せない。
「せんせぇ……」
少女は甘い声で青年に語りかける。
「あたしね、ずっと夢みてたの。先生と、こうなるのを……。だから、最後までしたいの……」
少女は青年の頬を優しく撫でた。
「大丈夫だよ……。先生とあたし、絶対相性いいんだから……ね?」
少女の言葉を受け、青年は意を決した。
「分かった。今度こそ、いくよ」
「うん……きて、先生……」
青年は自分のモノを少女の花弁にあてがう、そして―――
「ああぁぁ!!」
あまりに激しい快感に、少女は悲鳴を上げて身悶えた。
少女の花弁に青年のモノは完全に埋もれる前に奥に到達した。
「ぐぅっ……!はぁっ、はぁっ、はぁっ……奥まで……入った、よ」

締め付けるような圧迫感と燃えるような熱さの入り混じった快楽に、青年の理性は押しつぶされそうになる。
少女の花弁からは、初めての繋がりをあらわす真紅の証が一筋流れた。
少女は息も絶え絶えに、自身と青年との繋がりを確認する。
「ほんとう、だぁ……あたしとせんせい……つながってる……ね」
「うん、僕達は……繋がったよ」
「えへへ……すごく、うれしい……」
青年のモノに貫かれ、涙目になりながらも、少女は心のそこから嬉しそうにわらう。
「よかった……それじゃあ、動くよ」
「うん、先生の好きなようにして……」
青年のモノが入り口から奥まで出入りする。
「きゅう!」
そのたびに少女はかわいい鳴き声を上げ、青年を加速させる。
ずっちゅ、ずっちゅ……
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
「あっ!あっ……!あ……!」
ぎしっ、ぎしっ。
ベッドの軋む音と二人の交わる淫靡な音が部屋に響く
「はぁっ……はぁっ……」
「ああっ、あっ、せんせぇ……せんせぇ……!」
初めてであるにもかかわらず、少女の花弁は甘い蜜で溢れ、青年のモノと交じり合うように濡れていた。
それは、絶対に青年を離すまいとする少女の思いそのものなのだろう。
「あうう……せんせぇ……私、もう……」
徐々に高まってきたのを感じて、青年はラストスパートに入る。
ずっちゅ!ずっちゅ!ずっちゅ!ずっちゅ!
「ふぁあっ!せんせ……すごいっ!すごいよぉ!!」
ぎゅうっと少女が青年にしがみつく。
「……うっ……そ、外に出すから……っ」
限界を感じ、青年は少女の中から青年のモノを引き抜こうとした。
しかし、それを察した少女は青年の首に回した腕で少年を抱き寄せ、両足で彼をロックした。
必然的に、青年のモノは少女の花弁の最深部に突き刺さる。
「!ちょっと……」
「ダメ……先生の……あたしの中に全部……全部出して……先生とあたしの赤ちゃん……欲しいからぁ……」
(え?!)
その瞬間、青年のモノから大量の熱い液が少女の中に流れ込む。
それと同時に少女も絶頂に達する。
「あああぁぁぁ!!」
ドクン、ドクン……
「あ……あ……あたしの中……先生の熱いのでいっぱいだよぅ……」
少女は己の中に流れ込む熱い液の感覚を感じながら、果てた。

「ごめんね?先生、突然こんなことしちゃって……」
流石に反省しているのか、少女は居心地悪そうに青年に謝った。
「……まぁ、前から怪しいとは思ってたけどね。ストーカーまがいのことはするし、しょっちゅう用もないのに遊びに来るし」
2人はもう服を着て、テーブルで優雅に(?)紅茶を飲んでいる。
「でも、さっきの『赤ちゃんが欲しい』ってのには驚いたよ」
青年はカップを受け皿に置きながら苦笑した。
「で、でもでも!私ふざけて言ったんじゃないよ!本気だもん!」
「うーん(汗)」
「とーにーかーく!私は先生のお嫁さんになるんだからっ!」
どうやら本当に本気らしい少女の様子に、青年は困ったような嬉しいような、そんな複雑な表情をした。
ふと、事務机の上にある両親の写真が眼に入る。
青年は先ほどこの写真に向かって言った言葉を思い出した。
『僕はまだまだ先になりそうだけど、気長に待っててね』
「……そうでもないみたいだね」
写真にうつるしかめっ面の父顔が、ほんの少し、ほんの少しだけ、微笑んだような気がした。

【fin】


-モドル-

是非、作家さんの今後の製作意欲のためにも感想や応援を、拍手やBBSなどによろしくお願いします。 m(^о^)m

(拍手される場合作家さんの名前を始めに入れてくださると誰への拍手なのか特定できて尚嬉しいです♪)