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SS:誉

その村は森林の奥深くに存在した
他の世界との接触を避けるように自然の中に溶け込んでおり
小規模な建物と大規模に切り払われた農場が広がっている

人はいかなる時代にも争いを起こす・・、
周囲を山に囲まれた不便としか言い様がないその地に住んでいる彼らは
その争いに破れかつて自分達の地を追われた者達なのだろう

そこに住む者達は少数ながらも表情は暗くはなく、自然の恵みに感謝をしている
だが、彼らの中に恐れられている存在がある・・
彼らはそれを『森林の白魔狼』と呼び彼のテリトリーには近づこうとせず一定の距離を保ち生活をするのだった

(・・・ふん・・・)

ほのかに光る月の下で彼は軽く息をつく
雪のような純白の毛で覆われた逞しい体を持つ狼・・、
汚れもなく芸術とも言える美しさのソレをゆるりと安め夜空を見上げている
狼は額に×字の痣を持ち瞳の色は透きとおるような真紅
だが目つきは鋭く睨むように月を見つめる

(・・紅い月・・か、不吉な事が起きなければいいのだが・・)

心内でぼやく彼・・
そこは山の頂にある洞穴で少し突き出すように横たわる岩の上で彼はいつもの日課である月見を楽しむつもりであった
だが、今宵の月はまるで血の色のように赤い。
その事に彼の気分は害される

(・・誰に起こるかはわからんが・・良い気にはなれんな)

軽く鼻息をつき眼下に広がる森林を見渡す。
山の頂から見下ろすその光景はまさに絶景、・・それは彼もとても気に入っている
視界に入る限りは自分のテリトリーでありそこに異常がないか座りながら見渡す・・
その堂々たる態度は正しく森の主に相応しい

(森は静かなモノだ・・、あれ以外は・・)

心の中で毒づきながら忌々しそうに視界の隅に入り込む灯りを見つめる
それは最近住みだした人間の村・・、自分のテリトリーではないが
近くに人が住むのは彼には快い思いはしない
現に彼らが住まいを建てて生活を始めようとした時に襲撃した事もある
威嚇して追い払おうとしたのだ
・・だが、彼はその襲撃の途中で踵を返してそれを中断した
何故なら住民の大多数が女性、それもまだ若い・・対し男性はどれも中年でくたびれた顔つきをしている

(・・女を殺すのは私の望むところではない、あの男どもも必要以上に自然を崩す真似はせんだろう)

・・そう思ったからなのだ
住民達からはその襲撃する姿に『森林の白魔狼』と名づけたのだが
そもそも彼は不必要な争いは好まず今のところは村人を殺してはいない
もちろん、必要以上に自分のテリトリーに入れば威嚇もするし自ら接触する事など一度もなかった
それでもお気に入りの光景に入られた事に限っては不快感を強くさせる

(・・まぁいいさ。面倒事になるなら追い払えばいい・・)

見下すようにそう頭の中で呟き彼は洞穴の中で眠りに付く事にした・・


・・・・・・・

深夜
さして広くはない内部には木の葉が敷き詰められておりそこを彼は寝床としている
それも彼なりのこだわりがあるらしく全部同じ種類に統一され心地よく眠りについた
だが・・

(・・臭い・・)

突如目が醒める・・、普段嗅ぎなれない胃臭を感じ取ったのだ

(ちっ・・、大方人間どもの戯れか・・)

苦情代わりに建物の一つでも潰してやろうか・・、そう思いながらゆっくりと起き上がり様子を見に外に出る
月はまだ紅く輝いている・・そしてもう一つ赤い光が森の中に存在していた

(・・火事、か・・)

村の建物から火が昇っており黒煙が漆黒の夜空をさらに黒く染めていっている
木が焼ける臭いを彼は胃臭として感じ取ったのだ

(様子が変だな・・、これ以上騒ぎを大きくするのは望むところではない・・。下らん騒ぎならば追い出してやるか)

はた迷惑な騒動に苛立ちながら彼は勢い良く岩から飛び降りた・・

・・・・・

彼の脚力は他の狼の比でない、俊敏な動きで山を駆け下りる姿は白い風のようでもあり
乱雑に伸びている木々など物ともせず加速し続け森を駆ける
道中、村の異変に気付き警戒している獣もいたのだが彼の出現とともにその警戒を解き森の中へと消える
人には恐れられる彼も動物からは森の主として崇められている
それゆえ彼が動いていることで事態はすぐに終息を向かえるだろうと判断したのだ

(私は便利屋ではないのだが・・)

そんな動物達に内心愚痴る彼、勇猛で知的な頭脳を持つが故にその性格はやや気難しいところがあるらしい
そうこうしているうちにかなり村に近づいてきた
木の焼ける臭いは彼にさらなる不快感を与え自然と眉間に皺がよる
火の勢いは衰えていないところを見ると燃え広がっていないと彼は直感し
とりあえずは最悪の事態は起こらないことに安堵の息を漏らすが疑問が浮かび上がる

(火が燃え広がらない・・、そうとなると火を消し止めたのか・・?
いやっ、こんな山中で火事を止めるだけの水を用意するだけでも困難だ・・。ならば・・一体・・)

考えられる原因を一つ一つ整理しながら高速で駆ける彼・・
だが・・

「いやぁぁぁぁぁ・・!!」

その彼の思考を遮るように女性の叫び声が突如として響き渡った!

(・・森の中に人間の声・・?・・村まではまだ少し距離があるようだが・・村から逃げたのか・・)

彼は咄嗟に体の向きを変えて女性の声がした方向に警戒しながら進んで行った

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・


そこでは火事だと思っている彼には予想もつかない出来事が起こっていた

「いやぁぁ・・止めてぇぇ・・」

「グルルルル・・」

泣き叫ぶ少女に襲い掛かる人とも獣とも分類されない異質な存在
狼の頭部に人間の体を持つ大柄の獣人・・全身漆黒の毛に覆われ荒く息をつくそれは知性の欠片も感じさせない
そして本能の赴くまま少女に跨りその服を剥がしている

「ひぃ!ダメ・・!!」

少女はまるで人形のように整った顔立ちで
長く伸ばし良く手入れがされたブロンド髪が地に付かれて土に汚されている
質素なブラウスとスカートは息巻く獣人の涎に濡れ、鋭い爪で裂かれている
獣人の目的は一つ、本能の赴くままに少女を犯しその仔を孕ませる事・・
すでに股間から姿を見せる凶器は少女の未発達の秘部を貫かんと蠢いている
「グル・・!!」
ギロっと鋭い眼差しで少女を見つめつつスカートを爪で裂いてそこを探し当てる
「許して・・お願い・・」
涙を流しながら許しを乞う少女、性知識など全くわからないが獣人の股間から突き出ているソレが何に使うか
そしてこれから自分がどんな目に遭うのか・・それだけは本能的に理解できた
だが必死の願いは天には届かず獣人は少女のかわいらしいパンツを切り裂き、現れた秘部目掛け
凶器を突きたてた

「ぎ・・ぁ・・・痛い!痛いよぉぉ!!」

それを迎えいれるには少女の体はまだ幼かった・・
激痛を伴い体が裂ける感覚に体はガクガクと震えだす

「グルルルル・・」

泣き叫ぶ少女を鬱陶しいとも思わず獣人は凶器を少女の中に埋め込む事に集中している
元より快楽を求めるつもりはなくただ、仔を孕ませる事が目的なのだ。その分少女に取ってはタチが悪い
途中、抵抗を感じるが力任せに侵入を続けそれを破る
「ぎぃぃぃぃ・・あぁ・・」
余りの激痛に少女は目を見開く、今まで体験したことのない衝撃に脳が麻痺したのか言葉も出ずに固まる
そして獣人は十分少女の膣に埋め込んだ凶器を振り本格的に犯しだす
「ひぃ!あぐぅ!!いた!痛い!!痛いぃ!!」
気絶しそうな痛みに必死に耐える少女、対し獣人は無表情のまま腰を振りながら射精をしようと高ぶらせる
「いやぁぁぁ!・・あっ!!ぐぅ!!」
獣人の強姦はそのまま加速していき・・

「アオォォォ・・ン!!」

遠吠えを上げて体を震わせる・・
それは正に射精の合図・・
だがその瞬間

「・・・え・・!?」
激痛を感じながらも少女は呆然とする・・
遠吠えを上げた獣人の首は一瞬で消え去り、さらに次の瞬間にはその体は突如として吹き飛ばされているのだ
仰向きに倒れた首なしの遺体は射精をしながらピクピク痙攣をしている
死してもその行為を果たしたいのか、白い液体が空しく飛び続けている
「・・何・・?ひっ!」
キョトンとする少女の視界に白い狼が姿を見せた

(・・ふん、薄汚れた獣人風情が・・)

獣人の生首を見つめ心内で罵る彼・・
「・・い・・いや・・怖い・・」
今の彼女に取っては獣人も狼の大差はなく自分に危害を加える獣にしか見えない
純潔を失いその証である血が滴る秘部を隠しながら後ずさりだす

「バウ!バウバウ!!」(安心しろ・・、私は人間を食う趣味はない。それにお前があの下衆の精子を迎え入れる前に蹴り飛ばしてやったのだ・・感謝してもらいたいものだな)

「・・もう・・いじめないで・・」

彼の考えている事など少女にはわかるはずもなくただ自分に害を与えるモノと認識しガタガタ震えている

「ウゥ〜・・・」(・・ちっ、いくら知識はあれども発声が出来なければ伝わらんか・・)

忌々しそうにうなり声を上げながら彼は少女を無視しそのまま村に向かって走り出した

・・・・・

村の建物はほぼ全て焼き払われており火の手はまだ上がっている
そしてそこら中に村人の遺体が転がっていた

(死因は出血多量、首や顔を噛み千切った・・か)

遺体を軽く見て推測しながら走る・・・そして視界には2匹の獣人と一人の盗賊風の男が見えた
高速で駆ける彼には何を話しているかはわからないが少なくとも彼らは少なくとも敵対はしていない

(人間に飼いならされているか・・、獣の血を持ちながら愚かなものよ)

虫唾が走りながらさらに加速、白い疾風の如く駆ける白狼に獣人や男も気付いたが
指一本動かすよりも速く疾風か彼らを通り過ぎた・・
男達は微動だにしない、獣人は首を深く切り裂かれ男に至っては首筋が綺麗に噛み千切られ血が吹き出ているのだ
対し高速で着地した彼はすぐさま口に含んだ男の肉片を吐き出す

(不味い・・!まったく・・何を食えばこんな嫌な臭いを放つ肉になるのか・・)

人間の肉に至極不機嫌になる彼、思えば異変を感じてから彼の機嫌は悪くなる一方だ
だが、そのままここを立ち去るわけにもいかず彼は周囲を見渡す・・

(・・生存者はいないか・・、大したものだ・・。ならば消火して帰るか・・)

面倒くさそうに首を回しながらも尻尾を立て、目を瞑り出す
それとともに彼を包むように地に蒼く光る魔方陣が浮かび上がる・・

(大気満たす水の精気・・我が声に従い潤いの惠となれ・・)

心で念じ遠吠えを放つとともに地に浮かび上がる蒼き方陣は四方に砕け散る。
次の瞬間、月を遮るように雨雲が次々と発生していき村を覆う
そして、その場所だけに静かに雨が降りだした
雨は全てを包み、瞬く間に森を蝕もうとする炎を消し飛ばしていった・・、
(ふむ・・上出来だな・・。何の目的がここを襲ったかは知らんが森が無事ならどうでもいいか・・。ん・・?)
軽く息をつき洞穴に帰ろうとする彼・・だが、目の前の建物がさほど焼け落ちていない事に気付き
少し思案にくれながらもその建物の中に足を進めた

・・一方・・

「・・ひっく・・ひっく・・」

白い狼に助けられた後もその場に座りこみ泣き続ける少女・・
獣人に犯された下半身からはまだズキズキ痛みが走っている、
だがそれ以上に生活していた場所を焼き払われ自分の純潔が奪われた事に対する精神的な痛みのほうが強い・・
「痛いよ・・怖いよ・・」
穢された体、恐怖の余り未だ震えは止まらない
これからどうすればいいのか、その疑問に辿り着くことなくただただ涙を流し続けている
そこに

「・・・・・」

ゆっくりと姿を現す白狼、それに少女の顔は再び恐怖に引きつる
「ひぃ・・えっ・・?」
驚く少女だが狼が口に白いシーツを咥えている事に唖然とする

「・・」(受け取れ・・娘)

ぶっきらぼうに少女に投げつける彼・・

「私に・・くれるの・・?」

「・・・」

無言のまま頷く彼、少女は警戒しながらもそれを受け取り体に包む

「・・・」(後は勝手にしろ・・、節介もここまでだ)

軽く鼻息をつき踵を返す彼、そのまま洞穴に帰り眠りにつこうとしたのだが・・

「ま・・待って!」

不意に少女が身を乗り出し彼の後ろ足を掴み引っ張る!

「・・!!」(うぬっ!?き・・貴様!!?)

思いもよらぬその行為に掴まれた右足はグキっと妙な音を立てる

「・・行かないで・・、皆・・殺されちゃったの・・」

「グルルル・・!」(お前達の都合など知ったことか!足を離せ!)

本気で睨みつける彼・・
狼は手足を触れられる事を特に嫌う・・
ここがダメになるともう生きていく術がなくなるからだ
それはいくら優れた能力を持つ彼でも同じ事で人間の少女に対して半ばキレている

「お願い・・私を一人にしないで・・」

対し少女も黙っていない。潤んだ瞳で狼に懇願している

(・・ちっ、慣れぬ節介などするものではないか・・)

その姿を見せられてはこれ以上邪険に扱うわけにも行かず右足を掴む手を軽く舐めてその心を伝える

「一緒に・・いてくれるの・・?」

「・・フン・・」(ふん・・)

荒く鼻息で返事をする彼、それを肯定と受け取った少女は思わず彼に抱きつく

「ありがとう!ほんとに!」

「ガウ!!」(獣人で穢れた体で私に触れるな!)

「ひっ!?・・なんで・・怒っているの・・?」

「・・・・」(自分のナリを見ろ、愚か者が・・)

服を撫で回すように見つめる彼の視線に少女は納得する

「・・あ・・、そうだよね・・汚い・・よね・・」

「・・・・・フン・・」(ふん・・こっちに来い)

また鼻息をつき彼は首でジェスチャーをし勝手に歩を進めだす

「え・・あ・・ついてこいって事・・?まっ、待ってよ!」

犯された体の事もどこへやら、無愛想に歩き出す狼に少女は必死でついていった

・・・・・・・・

しばらくして・・
もう夜が白みだした頃、狼と少女は広大な森の中に唯一ある湖に到着した
この地で生きていく生物全てがその世話になる聖地と行ってもいい
そこに到着するや彼はその場に座り水面を顎で指す

「あ・・体を洗えってことね・・ありがとう・・」

「・・フン」(ふん・・)

座りながらそっぽを向く彼、その姿に少女は微笑みながら水を浴び出した
因みにここに辿り着くまで彼の頭には数え切れないほどの愚痴が舞い踊っていた
だがそれを聞く者もおらず人間の少女を保護したのもまた自分だということは痛いほどわかっているので
結局はふてくされることしかできず・・

そして今更になってもっと上手く解決する方法はなかったのかと考え込みだしている
対し少女は獣人に引き裂かれた服を脱ぎ捨て全裸のまま水を浴び始める・・
太股に伝う血もすでに乾いておりそれを見つめると目に涙が浮かんでくるのだが
懸命にそれを堪え穢された部分を洗い流していく
体が清められたのはいいのだがこの場所は当然彼女も来た事がある
冷静に見覚えがある風景を見つめながら一夜にして身辺がガラリと変わった事に
どうしようもない哀しみと不安が込み上げてき、それに耐え切れず嗚咽をこぼしながら再び泣き始めた

(・・人間の娘というのは・・よく泣くモノだ・・)

そんな光景を見ながら彼は呆れている、
そうしながらも彼も昨夜の出来事で多少口の回りを血で汚してしまったので口をゆすぎながら洗い出す
口だけを水につっこむその様は実に器用で勇猛なる狼ではなく愛玩犬のようにすら見える

(・・ふぅ、人間は爪で殺すに限るな・・。肉や血が臭ければこちらの口臭が気になってしまう)

ぼやきながら水を飲んでいると何時の間にか泣き止んでいた少女がゆっくりとこちらに戻ってきた

「ありがとう・・これは・・もう着ない方がいいね?」

ボロボロな服を取りながら言う、獣人の穢れた唾液は染みとなり彼女にはそれが恐怖の傷跡のように見えてくる

「・・」(好きにしろ)

「・・・、じゃあ、こっちのシーツを破るね。靴は・・このままじゃないと危ないから・・」

そう言いながらシーツを手ごろなところで引きちぎろうと引っ張り出す

「ん・・んん・・!!」

だが、少女の力にシーツは中々破れてくれない。何とか引きちぎろうと懸命に唸りながら力を込めるのだが・・

(・・ええい!見ていてイライラする!)

「きゃ!」
不甲斐無い少女に痺れを切らして彼は爪で器用に裂く・・
それに少女は目を丸くして驚く

「器用だね」

「・・・・」(お前如きと一緒にするな)

素直に褒めている少女だが彼には不快感しか与えていない
そんな事に気付くわけもなく切れた布切れで胸部を隠し余ったシーツをスカートとして腰に巻き一息ついた

「あ・・の、貴方ってひょっとして『森林の白魔狼様』だよね・・?」

「・・・・」(お前達が私の事を何と言ってるか知ったことか・・)

そっぽを向く彼を何故か少女は肯定と受け止める

「やっぱり魔狼様だ!助けてくれてありがとう・・。あのままだと・・どうしようもなかったもん・・」

そう言いながら彼の頭を撫でる少女・・

「・・・」(ふん、成り行きだ・・)

「これからどうしよう・・、貴方についていっていい・・?」

「・・・」(・・人間が住む里まで送ってやる・・後はお前の勝手だ)

面倒くさそうに頷き足で耳を掻く彼に思わず少女は抱きつく
・・今度は彼は吼えない、彼女からは見えないがものすごく嫌そうな顔はしているのだが・・

「ありがとう・・魔狼様・・、あっ、でも・・魔狼というのは失礼なのかな・・?」

「バウ!!」(私は獣王ともなる白き狼の一族、魔狼などの眷属と一緒にするな・・)

「う〜ん・・親しみやすいように”ポチちゃん”って呼んでも・・いい?」

「ガウ!ガウガウガウ!!!」(ふざけるな!私は高き知能を持ち魔をも操る誇り高き狼だ!そんな腑抜けた名で呼ぶのは心外だ!!)

「ご・・ごめんなさぁい・・」

「ハァ・・ハァ・・」(まったく・・人間には自然界の位を解さぬから好かん・・)

「じゃあ・・白狼様でいいかな?」

「・・・・」(まぁ・・それで許してやろう・・)

「ありがと!白狼様!」

出会って少ししか経たないのに彼の目や仕草で肯定か否定かを解する少女
それほどに彼が表情豊かなのか彼女が意外に鋭いのか・・

「・・クゥン・・」(全く・・先が思いやられる・・)

「えっと、私・・リムって言うの・・。ほんと・・ありがとう、白狼様・・」

「・・フン・・」

感謝をする少女リムに軽く鼻息を吹きかけ白き狼はゆっくり立ち上がり歩き出す

「あ・・もう行くの?ま・・待って・・」

・・この少女を人の世界へと戻すために・・

その事に彼は非常に面倒くさそうに眉間に皺を寄せ、少女はそんな彼を尊敬の眼差しで見つめるのであった・・

 

 


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-モドル-